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「お金もらって仕事してるから、頑張るのは当たり前」って他人が言うのは違う。本人が言うセリフ。

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あの人、すごい仕事がていねいで頑張ってるね。

え?お金もらって仕事してるんだから、頑張るのって当たり前だよね。

こんな会話のやり取りを聞いたことってありませんか?

お金をもらって仕事をしているので、頑張るのは当たり前のことです。
でも、それをなんでも当たり前に思うのって、どうなのかなと思うことが多いです。

こんにちは、横浜メガネ(@yokohamamegane)です。

最近、冒頭のような会話と言うか言葉をよく聞きます。

僕は、
「お金もらって仕事してるんだから、頑張るのは当たり前」
みたいな考えかたを、他人がするのは好きではありません。

そこには感謝とか、やさしさなど、大切にしなければいけないことが抜けているような気がしています。

今回この記事を書こうと思ったのは、ユニバーサルスタジオジャパンで、ある女性スタッフの仕事を見て、感動をしたからです。

でも、その仕事を見て、
「金もらってるんだから当たり前でしょ」
と言った方がいて、すごく違和感を感じました。

感動と違和感を同時に感じ、
「お金をもらっているから仕事を頑張るのは当たり前」
と言う考え方について、僕の考えをお話ししたいと思ったからです。

 

清掃をしていた女性スタッフと出会い思ったこと。

僕が女性スタッフと出会ったのは、ハリー・ポッターエリア。

夕暮れの同エリアは、とても幻想的できれいです。
ホグズミード村の家やホグワーツ城に、オレンジ色のあかりが灯り、誰もが魅了される景色。

そんな場所で、清掃をしている女性スタッフがいました。

彼女たちの存在に気付いたのは、ある店に入るために並んでいるときでした。

感動を覚えた、彼女たちの仕事。

彼女たちは、1人が歩行者の誘導をし、もう1人が地面に向かって掃除をしていました。

周りには掃除用具や地面を拭いたペーパー。
あきらかに具合の悪くなった方が吐いてしまい、それを清掃しているのがわかりました。

僕が気付いた時には、大量のペーパーが山になって、地面もきれいになっていたので、片づけて終わりだと思ったんです。


でも、違いました。

大量のペーパーで拭いたあと、さらに1枚ずつペーパーを敷き、その上に塩素系と思われるものをスプレーしていました。

それを何枚も何枚も繰り返す。

そして、彼女はペーパーを片づけ、地面に顔をギリギリまで近づけて、何かを見ていました。


上の写真、ハリーポッターエリアの地面です。
少しデコボコしていますよね。

彼女が見ていたのは、このくぼみの部分に、汚れが残っていないかを見ていたんです。
汚れかなと思った箇所は、指で確認し、またペーパーで拭く。

その時の僕の気持ちは、
「ちょっとヤバいものを見てしまった」
です。

より衛生管理を要求される飲食店ですら、ペーパーで拭いて、スプレーして、最後にモップで終わりです。

それを、屋外です。
拭いてしまえば誰も気にしない屋外です。

お金もらって仕事しているんだから、当たり前でしょ。

上の言葉は、彼女たちの仕事を同じように見ていた、僕のうしろに並んでいたカップルの男性から出た言葉です。

「すごいね、あそこまで掃除するんだね」
「うーん、当たり前じゃないの。お金もらって仕事しているんだし。それに、金払ってきてる人に、汚いまんまって失礼だよね」

こんな感じの会話でした。

これって、正直どうなんでしょう。
汚れたら掃除するのは当たり前。
それが仕事なら、より当たり前のことです。

でも、違うと思うんですよね。

当たり前のことは、当たり前に感じやすい。


最近、
「お金払っているから当たり前」
「仕事なんだから普通のこと」
そんな雰囲気が、強くあると思います。

お金を払っているから、その対価としてサービスを享受するのが、普通なのはわかります。

だけど、それを当たり前のこととしてとらえるのは、違うのではないか。
彼女たちの仕事を見て強く思いました。

僕らが、何も気にすることなく楽しめるのは、スタッフ1人1人の頑張りがあるからです。

それはUSJだけのことではなく、社会全体に言えることです。

感謝の気持ちは、他人に対するやさしさのあらわれ。

スタッフとお客。
この関係の前に、お互いが一人の人間であることを、考えないといけないと思っています。

  • コンビニやファミレスなどで、店員に平気で暴言を吐く。
  • 災害時、復旧作業を頑張っている方に、平気でクレームを言う。

他にもありますが、客だから何を言ってもいい、そんな思い上がりが強く出すぎていると思います。

「お客さまは、神さま」
この言葉は、客が使うものではなく、お店側が使うものです。

同じように、
「仕事だから当たり前」
これも、やってもらっている側が、使うものではありません。

働いている本人が思い、そして言葉にするならいいです。
謙遜として、受け取ることができます。

でも、サービスを受ける側が言う言葉ではありません。

それは、勘違いの思い上がりでしかありません。
そして、そう思うことで、相手に対する感謝の気持ちが一切なくなってしまっています。

他人に感謝する気持ちは、他人に対してのやさしさのあらわれです。

毎回、自分が受けるサービスに対して、感謝の言葉を出せとは言いません。

でも、その気持ちを持つことで、働いている方に対してのやさしさは持てるのではないでしょうか。

たった一言、「ありがとう」と言う気持ちを持つだけで、働いている方、しいては他人に対してやさしい気持ちになれるのではないでしょうか。

それが働いている方のモチベーションアップになり、巡り巡って自分に戻ってくるような気がしてなりません。

それが、今の社会では希薄になってしまっていると思えます。

おわりに。僕らの見ている景色は、当たり前だけど当たり前ではない。


僕らの生活している世界は、誰かの頑張りによって成り立っています。

当たり前のように感じることも、誰かの頑張りによって当たり前にできているだけです。

それを勘違いし、やるのが当たり前、もしくは頑張ってやっている人間をバカにすると、ギスギスした社会となってしまいます。

USJで掃除をしていた女性スタッフたちも、決められたマニュアル通りの清掃をしていただけなはずです。

それが、彼女たちの仕事の一つ。

でも、マニュアルで決められていたとしても、一切の手抜きは感じられませんでした。

そこには、来園された方が、気持ちよく、そして楽しい思い出を作っていってほしいという想いがあるからだと思います。

その想いにこたえるのは、
「仕事だから当たり前」
そう思わないことではないでしょうか。

感謝の気持ちを忘れ、当たり前のことを当たり前に思ったら、終わりだと思います。

自分も含め、もう少しだけ他人に対して、やさしい世界にならないかなと言う思いを込めて書きました。

では、また~。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
この記事が少しでも参考になったらうれしいです。

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